多要素認証と二段階認証の違いを徹底解説|SMS認証で強化するセキュリティ対策

不正アクセスによる被害が後を絶たない昨今、従来のパスワード認証だけでは、もはや顧客の信頼を十分に守ることはできません。

対策として「多要素認証」や「二段階認証」が不可欠ですが、「言葉は知っているものの、どちらが最適かわからない」とお悩みではありませんか

本記事では、多要素認証と二段階認証の違いから、認証に使われる各要素、活用シーンまでを徹底解説します。また、両者を実現する手段として注目されているSMS認証についても取り上げます。

最適な方法でセキュリティを強化し、ビジネスの持続的な成長を目指す方は、ぜひご参考にしてください。

 
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目次

なぜ今、認証強化が急務なのか?企業や自治体が直面するセキュリティ課題

巧妙化するサイバー攻撃やオンラインサービスの拡大、法規制の強化、新しい働き方の定着などの変化は、従来のセキュリティ対策の限界を浮き彫りにしました

その結果、企業や自治体は新たな対応を迫られ、認証強化が急務となっています。

パスワード認証の限界と不正アクセスの増加

長年、本人確認の主流であったパスワード認証は、現在その限界が明らかになっています。サイバー攻撃手法やAI技術の進化により、パスワードが突破されやすくなっているためです

特に近年では以下のような攻撃が増加し、企業の信頼を揺るがすような被害もいくつか発生しています。

  • パスワードリスト攻撃:他のサービスから流出したID・パスワードのリストを使って不正ログインを試みる攻撃
  • ブルートフォース攻撃(総当たり攻撃):考えられるすべてのパスワードの組み合わせを総当たりで試行する攻撃
  • フィッシング詐欺:正規のサービスを装った偽サイトへ誘導し、ID・パスワードを窃取する攻撃

実際、警察庁の発表によると、令和5年における不正アクセス行為の認知件数(*1)は6,312件にのぼり、前年比で186.9%という大幅な増加を記録しました。令和6年度に入っても高水準で推移しており、より強固な多要素認証や二段階認証の導入が急務となっています。

*1:届出や報道等に基づき事実確認し、犯罪の構成要件に該当すると認めた不正アクセス行為の件数

参照:令和6年3月14日発表|不正アクセス行為の発生状況及びアクセス制御機能に関する技術の研究開発の状況 

参照:令和7年3月13日発表|不正アクセス行為の発生状況及びアクセス制御機能に関する技術の研究開発の状況 

オンラインサービスの利用拡大による認証リスクの拡大

オンラインバンキングやECサイトの利用拡大、クラウドサービスの普及によりサービスや日常生活の利便性は大きく向上しました。

一方、個人情報や決済データをオンラインで扱う場面が増えた分、サイバー攻撃の対象となる領域も広がっています。事実、紙・対面の手続きがデジタル化された結果、攻撃者との接点は確実に増加しました。

このように、IT技術の発展により利便性が高まるほど、顧客や企業がサイバー攻撃に狙われる確率が高まります。多要素認証による認証強化は、単なるコストではなく、ビジネスの持続的な成長を支えるために欠かせないものです。

コンプライアンスや法制度への対応強化が必要に

2025年7月15日に金融庁は、証券口座での不正利用被害が深刻化した事態を受け、証券会社に対して多要素認証の導入を必須化する方針を示しました。また経済産業省も、オンラインのカード決済を扱うEC加盟店に対し、EMV 3-Dセキュア(*2)の導入と不正ログイン対策を、2025年4月以降は原則必須としています

このように、オンラインサービスに関するコンプライアンス要件は年々厳格化しています。オンラインでサービスを提供する以上、厳格化するコンプライアンスや法制度への対応は不可欠です。

確実にコンプライアンスを守り、将来のさらなる規制強化に備えるためにも、多要素認証や二段階認証を取り入れながら認証強化を進めましょう。

*2:国際カードブランドが推奨する、クレジットカード決済をより安全に行うための本人認証サービスで、多要素認証の一種

参照:「金融商品取引業者等向けの総合的な監督指針」等の一部改正(案)の公表について

参照:経済産業省|「クレジットカード・セキュリティガイドライン」が改訂されました

テレワークの普及に伴い求められる社内セキュリティの再設計

テレワークの普及により、企業のセキュリティ体制は変革を迫られています。従来は、外部との接続が管理された社内ネットワークの管理が中心でした。しかし、社外からのアクセスやクラウドサービスの利用が増加したことで、従業員一人ひとりの本人確認を確実に行うための認証強化が、より重要になっています

仮に何の対策もせず、認証を突破されてしまうと、機密性の高い情報や顧客情報の流出を招きかねません。ブランドイメージや収益にも大きな影響を与えるため、認証強化が急務です。

多要素認証と二段階認証の違いとは

認証強化を検討する際には、まず「多要素認証」と「二段階認証」の違いを正しく理解することが重要です。両者はよく混同されますが、セキュリティレベルや定義に明確な違いがあります。

認証方式定義セキュリティ強度
多要素認証 (MFA)「知識(パスワードなど)」「所持(端末やカードなど)」「生体(指紋・顔認証など)」といった異なる種類の要素を、2つ以上組み合わせて本人確認する方式パスワード(知識)+SMS認証(所持)/パスワード(知識)+指紋認証(生体)非常に高い
二要素認証(2FA)多要素認証の一種で、異なる種類の要素をちょうど2つ組み合わせる方式パスワード(知識)+SMS認証(所持)/パスワード(知識)+指紋認証(生体)高い
二段階認証認証を2回のステップに分けて行う方式(要素の種類は問わないため、同じ種類を組み合わせる場合もある)パスワード(知識)+秘密の質問(知識)/パスワード(知識)+SMS認証(所持)組み合わせ次第で変動(同じ種類のみだと強度は低い)

多要素認証|異なる種類の要素を組み合わせて本人確認

多要素認証(MFA)とは、認証に用いる3つの要素のうち、異なる種類の要素を2つ以上組み合わせて本人確認を行う方式です。

この3要素とは以下を指します。(要素の詳細は後述)

  • 知識情報:利用者だけが知っている情報(例:パスワード、PINコード)
  • 所持情報:利用者だけが持っている物(例:スマートフォン、ICカード)
  • 生体情報:利用者自身の特徴(例:指紋、顔認証)

例えば、「パスワード(知識情報)」に加え、「スマートフォンに届く認証コード(所持情報)」を求める方法は、代表的な多要素認証の一つです。

多要素認証の最大の特徴は、異なる種類の要素を組み合わせることで多層的な防御を構築できる点です仮にパスワードが漏えいしても、他の認証要素が追加の防御壁となるため、セキュリティ強度を大幅に高められます。

二段階認証|二段階に分けて認証を行う

二段階認証とは、認証プロセスを2つのステップに分けて行う認証方式です。2ステップで行う認証全般を指すため、組み合わせる要素の種類は問いません。そのため、異なる要素を組み合わせる多要素認証も、2つのステップで行う場合は二段階認証に該当します。

また、種類を問わないため、ID/パスワードと秘密の質問のような、知識情報だけを2回使う認証方法も二段階認証です。しかし、両方が「知識情報」の場合は、多要素認証のような多層的な防御にはならず、両方の情報が同時に盗まれると不正アクセスを防ぐことが難しくなります。

【補足】二要素認証と多要素認証・二段階認証の違い

二要素認証(2FA)は、多要素認証の一形態であり、異なる種類の認証要素を「ちょうど2つ」組み合わせる方式です。多要素認証や二段階認証と混同されやすい用語ですが、使う要素を2つに限定している点が特徴です

  • 二要素認証(2FA):異なる要素を「2つ」使用
  • 多要素認証(MFA):異なる要素を「2つ以上」使用
  • 二段階認証:2つのステップで認証を行うが、要素の種類は問わない(同じ種類の要素でも可)

例えば、銀行ATMでキャッシュカード(所持情報)を挿入し、暗証番号(知識情報)を入力する流れは典型的な二要素認証です。また、パスワード入力(知識情報)の後にスマートフォンに送信された認証コード(所持情報)を入力する方式も、代表的な二要素認証の例です。

このように、「何を何個使うか」と「手順が何段階か」は別の概念であるため、用語の違いを正しく理解することがセキュリティ設計の第一歩となります。

多要素認証・二段階認証に用いられる3つの認証要素

多要素認証や二段階認証のセキュリティ強度を支えているのが、性質の異なる3つの認証要素です。それぞれの要素の特性を理解することで、より自社のサービスや利用シーンに合った組み合わせ・認証方法を見つけられます

知識情報(パスワード・秘密の質問など)

知識情報とは、本人だけが「知っている」情報を使って認証する方式です。代表例としては、「ID/パスワード」「PINコード」「秘密の質問」などがあります。導入コストが低く、多くのユーザーが使い慣れているため、最も広く普及している認証方法です

一方で、パスワードリスト攻撃やフィッシング詐欺による盗難リスクといった深刻な脆弱性を抱えています。さらに、パスワードは文字や数字の組み合わせで構成されるため、総当たり攻撃(ブルートフォース攻撃)で突破される恐れもあるでしょう。

加えて、この認証方式はセキュリティ強度や安全性がユーザーの知識や意識に大きく依存するといった弱点があります。複雑なパスワードの設定や定期的な変更、他サービスとの使い回し防止など、適切な管理が行われない場合は、容易に突破されてしまうリスクがあります。

所持情報(スマートフォン・トークンなど)

所持情報とは、その人だけが持っているものを利用した認証です。スマートフォンに届くSMS認証コードや認証アプリが生成するワンタイムパスワード、物理的なハードウェアトークン、ICカードなどが代表例です。

攻撃者が遠隔から情報を盗むことが困難なため、パスワードが漏えいしたとしても、所持情報での認証を突破されない限り不正アクセスはできません。多層的な防御壁を構築できるため、知識情報だけの認証と比べて、セキュリティレベルは大幅に向上します

生体情報(指紋・顔・虹彩など)

生体情報は指紋や虹彩、静脈、声紋、顔といった、その人固有の「身体的特徴」を用いた認証です。複製や偽造が極めて困難であり、忘れたり紛失したりする心配もないため、利便性と安全性を高いレベルで両立できます

ただし、指の怪我やマスクの着用、周囲の明るさなどによって認証精度が低下する場合があります。また、非対応なデバイスを利用している場合は、そもそも認証が行えません

多要素認証・二段階認証が活用されるシーン

多要素認証の重要性は高まっており、とりわけEC・金融・テレワークのように個人情報・機密情報を扱う業務では不可欠です

以下では、代表的な3つの活用シーンを解説します。

オンラインサービス・ECサイトのログイン強化

顧客の情報を取り扱うオンラインサービスやECサイトにおいて、不正アクセスは事業の存続を揺るがしかねない重大なリスクです。不正なログインによってクレジットカード情報や個人情報が窃取されれば、顧客と企業の双方に金銭的被害が及ぶだけでなく、ブランドの信頼も失墜しかねません

認証を強化する対策として、ID/パスワードにSMS認証や指紋認証などを追加した二段階認証(二要素認証)の導入が有効です。たとえパスワードが漏えいしたり、突破されたりしても、所持情報や生体情報による認証が防御壁となり、不正ログインを防止できますまた、複雑な多要素認証(三要素以上)と比べてステップが少ないため、利便性の低下も最小限に抑えられます。

金融・保険業界における本人確認や手続き時の認証

顧客の資産を預かる金融・保険業界では、最高レベルのセキュリティが求められます。この要件を満たすため活用されているのが、ID/パスワードにアプリやSMSの認証コード、生体認証を組み合わせる多要素認証です。実際に、インターネットバンキングや口座開設、保険加入などの重要な手続きにおいて、もはや標準となっています

導入の主な目的は、不正な手続きによる金銭被害の防止とコンプライアンスの遵守です。また、多要素認証を積極的に導入することで、顧客からの信頼を維持することにもつながります。認証方式は所持情報による認証とパスワードによる二要素認証が基本で、スマートフォン用アプリ上では生体認証を活用する場合もあります。

金融業界におけるSMS導入の効果や具体的な活用例については、以下の記事で詳しく解説しているので、ぜひご覧ください。

【関連記事】SMS活用で変える金融業界での顧客対応と業務効率化の未来

テレワーク環境下の社内アクセス管理

テレワーク環境下で活用されているのが、所持情報による認証とパスワードを組み合わせた二要素の二段階認証です。主にクラウドサービスや社内システム、VPNにアクセスする際に、ユーザー本人であることを強固に検証する手段として活用されています

不正アクセスによる顧客情報や機密情報の漏えいを効果的に防止でき、導入も容易なためセキュリティ対策の標準として浸透しています。また、より機密性の高い情報を扱う業務では、物理キーや生体認証を追加した強固な多要素認証システムの導入も効果的です。

SMS認証が多要素認証・二段階認証の手段として選ばれる理由

多要素認証を実現する方法はいくつかありますが、中でもSMS認証は多くの企業で採用されています。これは、セキュリティと利便性のバランスが取れているためです。

専用アプリが不要で誰でも利用しやすい

SMS認証の大きな魅力は、その圧倒的な手軽さです。認証アプリとは異なり、新たにアプリをインストールしたり、専用デバイスを携帯したりする必要がありません

さらに、SMSの受信機能はほぼすべての携帯電話に標準搭載されています。受信のための事前準備が不要なため、多要素認証の利用が初めての方や、ITツールに不慣れな顧客でもスムーズに認証を完了できます。操作も直感的でわかりやすく、幅広いユーザー層に対応できる点も大きなメリットです。

フィーチャーフォン(いわゆるガラケー)にも対応

近年ではスマートフォンが主流となっていますが、高齢者層などを中心にフィーチャーフォンの利用者も依然として存在します。しかし、認証アプリや生体認証は、基本的にフィーチャーフォンには対応していません

SMS認証は、こうした一部のユーザーを取りこぼしてしまう課題を解決する有効な手段です。特定のアプリに依存せず、携帯電話番号さえあれば受信できるため、フィーチャーフォン利用者もスムーズに認証プロセスを完了できます

すべての顧客に等しく安全なサービスを提供できることは、特に幅広い層と接点を持つ金融機関や自治体にとって不可欠な要件です。

高い配信到達率と即時性で認証遅延を防ぐ

認証時に待ち時間が発生すると、ユーザー離脱の大きな要因になります。SMSは携帯電話の通信網を利用するため、ほぼリアルタイムで認証コードを送信可能です。特に、国内大手キャリアの回線を活用するサービスであれば、迷惑メールフィルターによるブロックがほとんどなく、到達率は98%以上と非常に高い水準を誇ります。

さらに、SMSは受信件数が少なく、SNSやメールのように他の通知に埋もれる心配がありません。着信時にはプッシュ通知ですぐに気づけるため、ユーザーは即座に認証コードを確認できます。この高い到達率と即時性こそが、スムーズで快適なユーザー体験を実現し、多くの企業がSMS認証を採用する理由となっています

SMS認証については、以下の記事で詳しく解説しているので、メリットや仕組みを詳しく知りたい方は、ぜひご覧ください。

【関連記事】SMS認証とは?導入すべき理由と仕組み┃メリット・デメリットを徹底解説!

第2要素はSMSが最適|SMSでスムーズな認証を実現

多要素認証では「第2要素」の選び方が、ユーザー離脱率とセキュリティ強度を大きく左右します第2要素とは、パスワードなどの知識情報に加えて利用する、別の確認方法のことです。

数ある認証方式の中でも、SMSはスマホさえあれば追加アプリや専用機器が不要で、幅広いユーザーに直感的かつ低コストで利用できます。そのため、サインイン体験を損なわず、不正アクセスの抑止に効果的です。

<認証方式の比較表>

認証方式利便性コスト導入のしやすさ
認証アプリ
ハードウェアトークン(携帯デバイス)
SMS認証

このSMS認証を、パスワード認証に追加するだけで、強固な多要素認証を実現でき、幅広いユーザー層の安全性を守る有力な手段となります。

法人がSMS認証を導入する際の注意点

SMS認証は手軽で効果的な手段ですが、法人が導入する際には注意すべき点がいくつかあります。各ポイントを事前に把握し、対策を講じることが、安全で信頼性の高いSMS認証システムを構築する鍵です。

なりすましSMS対策として、発信者情報の公表や告知が必要

近年、実在する企業やサービスを装い、SMSで偽サイトへ誘導して個人情報や金銭をだまし取る「スミッシング詐欺」が深刻化しています。こうした詐欺メッセージが多発している影響で、たとえ企業が正規の認証SMSを送信しても、受信者が警戒して開封をためらう可能性があります。

このユーザーの不安を払拭することが、企業の信頼を守る上で不可欠です。

対策としては、誰でも容易に設定できる英数字の送信者名ではなく、なりすましが困難な固定電話番号や共通番号(*3)を送信元として利用する方法が有効です。さらに、公式サイトや過去のSMSで正規の送信元番号をあらかじめ告知しておくことで、ユーザーが正しいメッセージだと判断しやすくなり、安心して開封・確認できる環境を整えられます

*3:「0005」から始まる番号。取得には審査が必須のため、信頼性が高い

特定電子メール法・個人情報保護法への対応

認証に利用する電話番号は個人情報に該当するため、個人情報保護法に基づいた適正な取得・管理・利用が不可欠です法的要件を怠ると、顧客からの信頼を失うだけでなく、罰則の対象となる可能性もあります。以下のポイントは必ず押さえておきましょう。

  • 本人の同意を得たうえで取得する
  • 取得時に利用目的を公表または通知する
  • 漏えいや紛失を防ぐための安全管理措置を講じる
  • 本人の同意なく他用途に利用したり、第三者に提供したりしない

また、広告・宣伝目的のSMSは特定電子メール法の規制対象となり、事前同意(オプトイン)や送信者情報の明記などが義務付けられます。認証目的のSMSは対象外ですが、将来的にマーケティング用途で送信する場合は、事前に要件を確認し、適切な対応策を講じてください。

特定電子メール法については、以下の記事で詳しく解説しています。詳細を知りたい方は、ぜひご覧ください。

【関連記事】特定電子メール法とは?ガイドライン違反事例と罰則を受けないポイントをわかりやすく解説

参照:政府広報オンライン|「個人情報保護法」を分かりやすく解説。個人情報の取扱いルールとは?

参照:総務省|特定電子メールの送信等に関するガイドライン

SMSが届かない場合に備えたバックアップ設計

SMS認証は高い到達率を誇りますが、端末の紛失・故障、受信拒否設定、電波状況や通信障害などの要因で届かないケースがあります。もしSMS認証が唯一の追加認証手段であれば、利用者はサービスにアクセスできず、事実上締め出されてしまいます

顧客体験の低下や機会損失を防ぐためには、以下のようなバックアップ体制を整えることが重要です。

  • バックアップコードの発行:SMSが使えない場合に入力できるコードをあらかじめ付与する
  • 複数の認証方式に対応:認証アプリや生体認証など、別手段との併用を可能にする

加えて、公式サイトにトラブルシューティング情報を掲載しておくことで、OSや端末特有の不具合にも迅速に対応できます。こうした多層的な設計により、万が一の事態でも認証の安全性と利便性を両立できます。

SMS認証に対応した法人向け配信サービスを選定する際のポイント

SMS認証の導入を成功させるには、信頼できる法人向けSMS配信サービスを選ぶことが不可欠です。

コストだけで安易に選んでしまうと、認証コードの未達・遅延やユーザー不信を招きかねないため、以下のポイントを意識し、慎重に選定しましょう。

配信品質(キャリア直収/高到達率)

SMS認証のような到達率と即時性が重視される用途では、配信品質の高いサービスを選ぶことが重要です。確実かつ迅速に届けられるサービスなら、利用者に快適な認証プロセスを提供できます。

サービスの配信品質を判断する重要な指標が、国内の主要キャリアと直接接続する「キャリア直接接続(国内直収)」方式であるか否かです。海外網を経由する「国際網接続」方式に比べ、スパム判定されにくく、高い到達率を誇ります。

コストは国際網接続より高くなりますが、認証コードを確実に届けて良質なサービス体験を提供したい場合は、キャリア直収のサービスを選ぶことをおすすめします。

キャリア直収の詳細は、以下の記事で解説していますので、詳しく知りたい方はぜひご覧ください。

【関連記事】国内直収でSMS配信を効率化!キャリア直接接続のメリット・活用事例を徹底解説

API連携・配信ログ管理などの業務対応機能

自社のシステムから認証SMSを自動送信するためには、API(異なるシステム同士を連携させる仕組み)による連携が不可欠です。サービス選定時には、API連携に対応しているか、希望する連携が可能かを確認しましょう。

また、トラブル発生時の原因究明に欠かせないのが、配信ログ管理機能です。SMSが届かない・遅延する問題が発生した際にログを確認すれば、状況を正確に把握できます。これにより、問題の原因が送信側か受信側かを素早く切り分け、迅速な対応につなげられます。

SMS配信サービスのAPI連携については以下の記事で詳しく解説していますので、理解を深めたい方は、ぜひご覧ください。

【関連記事】API連携で実現するSMS活用術|導入メリットと成功事例を徹底解説

送信元番号やURLドメインの表示、オプトイン対応の有無など

ユーザーに安心してSMSを受け取ってもらうには、信頼を得やすくするための仕組みが不可欠です。サービス選定時には、固定電話番号や共通番号の表示が可能かつ、公式サイトで発信元番号を公開しているサービスを選びましょう。両方に対応したサービスなら、顧客を悪意のあるユーザーから守り、安心を提供できます。

また、広告・宣伝目的での利用も視野に入れる場合は、特定電子メール法を遵守するための機能も重要です。受信者の同意状況を管理できたり、配信停止手続き用のURLを自動で挿入したりする機能があれば、コンプライアンス対応の負担を大幅に軽減できます。

多要素認証・二段階認証の違いや導入でよくある質問(FAQ)

ここでは、多要素認証や二段階認証の導入を検討する際によく寄せられる質問とその回答をまとめました。

どちらを導入すべきか判断基準は?

セキュリティ強度を最優先する場合は、異なる種類の要素を組み合わせる「多要素認証(MFA)」を導入すべきです二段階認証であっても、同じ知識情報同士(例:パスワード+秘密の質問)の組み合わせでは、本質的な脆弱性を解消できません。

まずは多要素認証の導入を前提とし、そのうえで「どの要素を組み合わせるか」を検討することが重要です。実務的には、多くのサービスで採用されている「パスワード(知識)+SMS認証(所持)」が、利便性とセキュリティを両立できる現実的かつ効果的な選択肢です。

多要素認証の導入はコストがかかる?

多要素認証の導入費用は、システムの構成や採用する認証方式によって大きく異なり、10万円前後で導入できるものから1,000万円を超える大規模なものまで幅があります。一般的に、自社環境に構築するオンプレミス型は高額になりやすい一方、クラウド型のSMS配信サービスを活用すれば、比較的低コストで運用を開始できます

重要なのは、このコストを単なる「支出」と見るのではなく、事業継続のための投資として捉える視点です。万が一セキュリティインシデントが発生した場合、金銭的な損害や信用失墜による影響は、導入費用を大きく上回る可能性があります。リスクを最小限に抑えるためにも、必要なコストを前向きに確保することが、長期的な企業価値の維持につながります

UX(ユーザー体験)への影響は大丈夫?

認証ステップが増えることで、ユーザーの手間がやや増えるのは事実です。しかし、セキュリティの向上や安心感の提供といった大きな価値を考えれば、多くのユーザーにとって十分に受け入れられる範囲と言えるでしょう

特に、専用アプリのインストールなどが不要なSMS認証は、ユーザーの心理的・操作的な負担が少ない方法です。利便性と安全性のバランスが取れた、比較的受け入れやすい選択肢と言えます。

SMS認証を追加するだけでセキュリティは向上する?

IDとパスワードのみの認証に比べ、SMS認証を追加することでセキュリティは大幅に強化されます。たとえパスワードが漏えいしても、攻撃者が認証を突破するにはユーザーの携帯電話を物理的に入手するか、SIMカードを不正に操作する必要があり、実行は容易ではありません。

この仕組みにより、パスワードリスト攻撃や総当たり攻撃など、パスワードの弱点を狙った手口の多くを無効化できますまた、複数の電話番号を個人で用意するのは難しいため、不正利用を目的とした大量アカウント作成の抑止にもつながります。結果として、サービス全体の安全性と信頼性を高める有効な施策となるのです。

SMSによる多要素認証では信頼性が重要|経済産業省認定SMSサービス「SMAPS」が最適解

SMS認証の導入は、多要素認証環境の構築とセキュリティ向上を実現する有効な手段です。しかし、良質なサービス体験と安心の双方を提供するためには、基盤となるSMS配信サービスの「信頼性」が何よりも重要です

例えば、経済産業省の認定を受けたSMS配信サービス「SMAPS」は、ユーザーに安心を提供する仕組みと、信頼性の高い通信方式を導入しています。導入実績も豊富で、教育機関・自治体・金融・保険といった、厳しいコンプライアンス要件が求められる業界でも選ばれています。

SMAPSがなぜ多くの企業に選ばれるのか、その具体的な理由を見ていきましょう。

【SMAPS:関連NEWS】経済産業省及び法務省より新事業活動実施者として認定されたことをお知らせします。

第2要素はSMSが最適|SMAPSでスムーズな認証を実現

多要素認証では、パスワードに加えて求める「もう1つの確認方法(第2要素)」が、セキュリティと使いやすさを大きく左右します。

第2要素としてSMSを選べば、スマートフォンさえあれば追加アプリや専用機器が不要で、誰でも直感的に操作できます低コストで導入でき、サインイン時の手間も最小限に抑えられるため、利用者の離脱を防ぎながら不正アクセスも抑制可能です。

SMAPSなら、認証コードをユーザーに迅速かつ確実に届けられます。パスワードと組み合わせることで、幅広いユーザーを守る強固でスムーズな本人確認が実現します。

金融・行政も認める信頼性|キャリア直収で到達率98%以上

SMAPSは国内キャリアとの直接接続(キャリア直収)により、98%以上という圧倒的な到達率を実現しています。信頼性と安定性の高い回線を活用するためスパム判定されにくく、認証コードや重要情報を確実に伝達します。

さらに、経済産業省の認定を受けている他、セキュリティの国際規格であるISMS認証を取得している点も特徴です。第三者の認証を複数取得する高度な運用体制により、金融機関や自治体など機密情報を扱う業種でも安心して利用できます

導入後も安心の運用基盤|セキュリティ強化と業務効率化を両立

多要素認証は「導入して終わり」ではなく、送達や不正兆候を可視化できるかが重要です。SMAPSは送達ステータスの確認機能や本人認証機能を備え、異常が疑われる際も即座に状況を把握して対処できます。

また、SMAPSは利用法人名・発信元番号・URLドメインを公式サイトで公開し、受信者が簡単に正規のSMSかどうかを確認できる環境を整えていますAPI連携によるパスワード再設定や支払い督促の自動送信に加え、スマホ決済機能(*4)オンライン決済にも対応可能です。

このようにSMAPSは、高い信頼性と確実性に加え、安心の提供や業務効率化に役立つ機能も備えています。導入や運用に関するご相談は、下記ページよりお気軽にお問い合わせください。

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多要素認証の導入は未来への投資|SMS認証でセキュリティと利便性の両立を

サイバー攻撃が巧妙化する現代、パスワードのみに依存したセキュリティ対策では対処しきれません。多要素認証の導入は単なるコストではなく、不正アクセスの被害から自社の事業と顧客を守るための未来への投資です

特に、多くのユーザーが特別な準備をせずに利用できるSMS認証は、セキュリティと利便性の両立が可能な、現実的で効果的な選択肢となります。

また、導入を成功させるためには、SMAPSのように公的な信頼性と優れた機能性を兼ね備えたサービスを選ぶことが重要です。顧客満足度の向上や事業の長期的な成長を目指す方は、

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